
ロルフィングを受けようと思ったきっかけ。
楽器演奏による姿勢の悪さから、長年肘を痛めていました。手術も検討するほど悪化していた時、知人からロルフィングを紹介されました。手術以外の方法を探していたので、藁にもすがる思いでした。
セッションの印象、感じたこと。
体の変化が面白く、毎回テーマのあるセッションは、まるで自分が主人公のサスペンスドラマのようでした。回を重ねるごとに、心身ともに変化していくのが分かりました。
ボディワークではありますが、メンタル面への影響が大きかったように思います。セッションを通して、漠然と感じていたトラウマや課題が明確になり、演奏家としての楽器への向き合い方、練習方法を見つめ直すことができました。まだ結論は出ていませんが、自分なりの取り組み方が定まってきたように感じています。
私は打楽器とマリンバを教えていますが、楽器を演奏すること、楽器を選ぶこと、演奏する喜びなどを、以前よりも生徒たちにストレートに伝えられるようになりました。特に、楽器の高さや身体の使い方に関する学びは大きかったです。また、演奏時のイメージやアイデアの幅も広がりました。
印象的なセッションはありますか。
一番印象的だったのは、後半のセッションで、右胸の長年痛かった部分が解消されたことです。軽く触れたり、体を動かしたりするうちに、痛みが消えてしまい、本当に驚きました。そして、そこからさらに全身に変化が広がっていきました。
セッションで変わったことはありますか。
自分自身を深く感じられるようになりました。例えば、夢をよく覚えるようになり、外部からの刺激にも敏感になりました。声や物音もよく聞こえるようになり、今まで気づかなかったことにも目がいくようになりました。
また、自分の創造性を見出すこともできました。今後の音楽活動は、そこに向かって進んでいきたいと思います。その他、子供の頃の感覚や感性を取り戻せたような気がします。自分の体をより意識できるようになり、心身のバランスも整いました。ホメオスタシスが向上したのか、毎年悩まされていた花粉症も今年はほとんど症状が出ませんでした。
ロルファー吉田についてのコメント。
吉田先生は、一言でいうと面白い方です(笑)。先生のセッションでは、体の感覚と気づきが繋がり、考えていることが腑に落ちるという、今まで経験したことのない感覚がありました。
説明も分かりやすく、例えば「手首、肘、肩関節のアンサンブル」など、演奏家の私にイメージしやすい言葉を選んで説明してくださり、毎回先生の話を聞くのが楽しみでした。筋膜が全身にネットワークとして繋がり、振動が伝わるという説明も、体感を通して深く理解できました。セッションを通して、先生の言う通りに体が変化していくのが本当に不思議でした。
左足を触っているのに右足が変化したり、足ではなく左手が変化したりと、自分の体なのに知らない繋がりを先生が知っていることに驚きました。機器や測定装置を使わずに、私の体の状態を次々と明らかにしていくのも不思議でした。先生が見ているだけで体の動きが変わるなんて、本当に驚きでした。
それ以外で何か付け加える話はありますか。
長年音楽を続けてきましたが、これから様々な楽器を通して、どのように音楽を創造していくか、そのための心の準備ができたように思います。イメージを自由に使い、音楽を通して自分を表現していきたいです。マリンバ以外にも様々な楽器を演奏しますが、シンセサイザーでも今までとは違う音を拾えるようになっていると感じます。考え方、感じ方、そして楽器を演奏する上で大切なこと。自分を全て表現することに自信が持てました。人生に対して開かれた気持ちになりました。