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自分の身体を好きになる:ケガをきっかけにロルフィングを体験した女性の物語
表現活動を行う女性が、ケガをきっかけにロルフィングを体験。身体の変化だけでなく、心の変化や自己肯定感の向上について語ります。
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セッションを受けた経緯
イベントで体験したロルフィングに衝撃を受けました。諦めていた脚の長さの違いが一瞬で伸び、立ち上がると左右のグラウンディング感覚が変わり、安定感が出たのです。その日感じていた首の痛みも、少し触れただけで楽になり、魔法みたいだと思いました。複雑骨折で通常の動きができなくなっていた左膝を曲げ伸ばしした時には、聞いたことのない音が鳴り(動き出した?)、これは本物だ!と興味を持ったのがきっかけです。
ロルフィングについて
一言で言うと「面白い」という言葉では説明しきれません。セッション後、立ち上がった時に視界がぐわーっと開いて見える世界が変わったことがありました。いつもと違う広がり感、まるで魚眼レンズをつけたようでした。とにかく身体がいつもと違う感じになるのです。
また別のセッションでは、身体が卵の殻で包まれているような感覚があり、その殻を内側から破ろうとする圧力のようなものを感じました。
セッション後、自分の足で歩くのが毎回楽しくなりました。以前は左足をかばって歩く感じでしたが、セッションを通して「やればできるじゃん!」という感覚を持てました。ちゃんと使ってあげることで、より自分の脚として感じられ、嬉しかったです。
セッションは、自分の中にあった無意識の感覚や思いを、改めて意識する機会だった気がします。私は子供の頃、自分を失ったまま大人になったと感じていました。それを取り戻すために自己表現を始め、自分らしさを掴みたいと思って、演技や作曲をしてきました。ロルフィングは、失っていた自分の身体を動かす主体性を取り戻す感覚に似ていました。
自分の身体の内側から外側まで隅々まで知覚することは、とても価値のあることだと思います。気づくこと、気づかないことは人それぞれですが、自分の身体を知り、大切に有効に使えるようになる機会は大切だと感じました。
私の場合、ケガのためにその部位に信頼を持てないまま身体を使っていたのが、tetsuさんのセッションを受けることで信頼感が増しました。
シリーズで行うセッションスタイルについて
いつまで治療が続くのかという不安がなく、毎回テーマがあって、終着点が見える方が良いと思います。テーマを通して、自分がどうやっていこうかという展開ができるのは、私のスタイルに近く、イメージしやすかったです。
今日はここなんだな…と焦点を当ててもらうことで、意識が高まり、毎回フレッシュな気持ちで向き合えました。痛みや違和感と思っていることを超えて、身体全体に関して理解度が増しました。
改めて「情報として知る」と、「理解する、体感する」は別ものだと感じました。勝手な思い込みは怖いし、損をすると思います。思い込みに対する気づきは大事だなと思いました。そんなことが感じられるシリーズでのセッションでした。
自分で自覚してない自分の力をサポートしてもらった気がします。自分で分かってない部分の良さとか、自分の特徴を毎回の積み上げの中で学んだ気がします。
一番印象的だったセッション
全体を通して言えることですが、tetsuさんの存在そのものが私にとって癒しに感じられました。私は鈍感なところと敏感なところが入り混じっていますが、tetsuさんからセッションを受けていると、心身がスッキリし、その凹凸がなだらかになっていくように思いました。ある日、セッションを受けるのも迷うくらい身体が不調だった日がありましたが、その日のセッションが終わって一気に楽になったことがありました。
また別のセッションで、幼少期のこと、母のことを思い出して涙が出ました。あと私は嘘つけないタイプなんだなと、セッション中に改めて思うことがありました。
セッションを受けて変化したこと、生活で役に立ったこと
直接的な影響があったとは言い切れませんが、シリーズ開始時に妊娠したいと思っているとtetsuさんに伝えていました。年齢的にギリギリで不安がありましたが、ロルフィングのシリーズを受け終わって1か月後くらいに妊娠していたことを後から知りました。色々なことが複合的ではありますが、分かった時に「もしかしたら影響があったのかな…」とふとロルフィングのことが浮かびました。この大切な時期にロルフィングを受けたことは、精神面でも安定感をもらえた気がします。
ロルファー吉田について
これまでの人生で様々な経験をされている方だけに、身体と向き合うロルファーさんとしての存在に説得力を感じます。
心や身体を使って表現することに価値や興味を持っているので、何か表現をされている方には、自分の個性の再確認、新しいインスピレーションがあると思います。そしてこれまで余裕が無かったり興味が無かったりする方でも、tetsuさんと時間を共有する中で、自己表現の喜びを知るきっかけになると思います。
自分の体について思うこと
私は、自分のここがあまり好きではない、ここに不具合を感じる…それを治してもらいたい…と思って始めてしまいましたが、そもそも自分の身体を完全に変えてしまうことはできません。それよりも、自分の身体の特徴や癖などを知り、自覚がある中でどう向き合って使っていくかを教えていただきました。
自分の身体が今までよりも好きになれました。これは、内なるものにも通じると感じます。それは身体の中の見えない部分であったり、精神にさえ繋がります。