昔書いたロルフィングとの出会いの話です。確か3話くらいまであった気がします。近いうちに続き書いてみます。
ロルフィングを知ったのはいつだろう?
ロルファーになってから、そんなことを考えたことがあった。
そしたらライオンの顔が浮かんだ。
それは右の写真の雑誌で、
新潮社から出ていた森羅万象をテーマにした「SINRA(シンラ)」
という雑誌の2000年4月号の表紙。
僕がロルフィングを知ったのは、この雑誌に掲載されていた記事である。
詩人で国連親善大使にもなられた田中章義さんによる、
「21世紀のヒーリング探検」の第1回で、ロルファーの田畑浩良さんを訪ねる記事。
氏の文章が素晴らしかったのもあるが、このロルフィングに関する取材記事はとても興味深く、当時の僕は何度も読み返した。
僕の記憶には、「ロルフィング」、「田畑さんのワークの姿」、「ライオンの顔」
がメモリーされた。ここではロルフィングを受けようとも思わなかったし、世の中にそんなもののあるのな、という風に思っていた。
その後、ロルフィングという言葉は曖昧になってしまったが、「田畑さんのワークの姿」と、「ライオンの顔」
はセットでその後何年も映像として記憶され続けた。
実はこの雑誌はもう手元にない。
2005年の事務所の引越しの時に処分してしまったらしい。
後で知ったことだが、実はこの雑誌自体、この記事の2ヶ月後の6月号をもって休刊になってしまってたのだ。
無意識的にはずっと気になってて、それはロルファーになってからムクムクと意識にライオンの顔がちらつきだし、
無意識的に僕はライオンを探していた。
最近になってこのライオンの顔を偶然ネットで見つけたのである!
衝撃と懐かしさが押し寄せ、一人感慨に耽っていた。
それはこのライオンとセットで記憶されていた田畑さんのサイト内にありました。
興味がある方は読んでみて下さい。
ロルフィングの魅力溢れる文章です。
しかも 12年前の僕を引きつけた田中氏の文章を今でも全文読むことが可能です。
※田畑さんにリンク許可を頂いたので紹介します。
(上のライオンの写真をクリックするとshinraの記事に飛びます。)
さて 次にライオンの顔が出てくるのは2003年。
当時ソニーマガジンズからLingkaranという雑誌のその創刊発表会から事務所に戻り、
確か…同系統の雑誌あったなと、本棚からライオンを顔の雑誌を取り出して来て
ペラペラと興味深く読んだのを憶えている。
しかしそこでも僕はロルフィングを受けには行ってない。
今でもロルフィングに出会い、興味を持つ方は、こんな感想を思うかもしれない。
「ロルフィング?」「へ〜」「興味がある!」「いいとは思う!」でも「10回も行かないといけないのか〜」「料金も高いな〜」
当時の僕も色々な思いが交錯した。
もともと整体やカイロなど受けた経験もなく、マッサージすら受けたことのなかった僕にとって、
ボディワークであるロルフィングを受けることはとてつもなく敷居の高いものだった。
その後、僕がロルフィングを受けたのは、それから更に4年後の2007年10月のこと。
ロルフィングというものを知ってから実に7年経過していた。
そしてそれはロルフィングに対する興味というよりは、僕側の変化によるものだった。
誰かの言葉を思い出す。
「必要なものは、必要な時に、自分の目の前にやってくる。」
ロルフィングは、そんな風に僕の人生にリアルになって近づいてきたのである。
寝ていたライオンが起き上がって、顔を上げてゆっくりと歩み始めたように。