ダムタイプ古橋悌二の遺作である伝説的映像・空間作品「LOVERS 永遠の恋人たち」。
「LOVERS」は94年の発表。翌年、エイズウイルスに感染していた古橋は35歳で亡くなり、遺作となりました。11メートル四方の空間の壁には、歩き、走り、抱き合おうとする裸の男女の姿が、おぼろげに映ります。
立つ。とか歩く。という行為は、人間の最も基本的な行為です。ロルフィングのセッションでも、まず立つ。歩く。という動きをしてもらって、体の動きを見ていきます。あと座るとか、腕を上げていくとか。座った状態から立ち上がるとか。こうした基本的な行為から身体状況を見ていきます。ロルフィングではこれをボディリーディングと呼んでいます。
歩いた姿を見ればその人の人生がわかる。とロルフィングの創始者であるアイダロルフは言いました。
さてダムタイプは僕が初めて見た前衛的なパフォーマンスでした。身体表現への興味の始まりはこの時に始った気がします。上記「LOVERS」そして、その僕がはじめて見たパフォーマンス「pH」の2つリンクします。 ビデオ・インスタレーション『LOVERS-永遠の恋人たち』は、現在、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されています。