室温25℃は快適。水温25℃は冷たく感じる。 「同じ温度なのに? えっ、なぜ?」
こうした疑問が、エアコンでは得られない「快適さ」の本質に気づくはじまりです。そう語るのは、株)チームネット 代表取締役 関東学院大学客員教授、東京都市大学、多摩美術大学、都留文科大学 非常勤講師でもあるまちづくりプロデューサー甲斐徹郎さん。昨年出た講座で体と環境の関係性に関して色々と教えていただきました。
僕もよくロルフィングの体験セッションにて、足の関係性を変えて、その前後で変わる歩きやすさを感じて貰うデモをやりますが、触っただけなのに何故?という、単純な「楽」に対する気づきから体の関係性回復への興味を持ってもらいます。
快適な家づくりでも、関係性が大事だという。
「快適さ」の本質は、身体とそれをとりまく環境との関係性です。この部分を緑・緑化が担っていけるのです。この「関係」に着目すると、エアコンだけに頼るのではない快適な住環境を作ること、快適な住環境のつくり方に、「気づく」ことができます。 さらに、この関係性に基づく、緑化された個からはじまる「関係性」を延長していけば、自然とコミュニティデザインのあり方が浮かび上がります。それが本来あるべく自然と調和した緑が作り出す快適な住環境とコミュニティのあり方だという。
甲斐さんの話を聞いていて、私はうなずきっぱなし。まさにロルフィングのコンセプトと似ています。どちらも地球・重力から関係づけていくものの仲間である、緑化・緑の連なり=筋膜による身体統合に変えて読み解けば、緑を活かした快適な住環境と筋膜を活かした快適な自然体はまったく同じ構造になります。
やはり、自然というのは、どこでも同じ現れ方をするのかという驚き!!家の快適さと体の快適さの原理が似ているなんて。。。びっくりです。体は、地球(重力)や空間と関係性を持って、姿勢を保ったり、体が動くための意識していない部分に関与しています。いい関係性ができてくると、体は自然な楽な状態を無意識に作っていきます。自分本来の体感を取り戻すところから、体の「快適さ」は、現れ始めます。「気づき」が新しい自分を作っていくとも言えますね。