ユングは、人の一生を1日の太陽の進行になぞらえ、人生を日の出から日没までの4つの時期に分けました。人生の午前から午後への移行期(40才前後)である中年期の転換期を人生最大の危機と考えました。
人生の午後における課題は、人生の前半で排除してきた自己を見つめ、それを自己の中に取り入れることであるとしました。それまでの人生で作って来たものが大きいと、自分が排除してきたものを受け取れずに、自分の中で葛藤が始まります。
俗に言うドッペルゲンガー(影の自分)というのは、これなのではないでしょうかね。意識が強すぎると、その影に襲われることさえありそうです。影と再統合し、一元化した自分自身を前に進めていけると、人生は正午過ぎにそれまで以上に光り輝き、羽ばたいていけるのではないかと思います。影は中からやってくるのでなく、外からやって来るのが面白いところです。自分が投影してきた自分に自分が襲われる、そんな感じでしょうか。
人生の折り返し地点あたりで、一度自分を振り返る時間は如何でしょうか。
ロルフィングは、身体の体験ですが、フィードバック的な要素が多いので、まさにこの作業を体で行なっているように思います。人生の正午を感じている方は、そのタイミングでロルフィング受けること、僕的にはお勧めしたいと思っています。
体の違和感、生きている現実感に葛藤があるとしたら、無視せずに自分だけで頑張らないことが大事だと思います。身体にも正午があります。