長谷川 祐子 は、日本屈指のキュレーターである。東京都現代美術館チーフキュレーターを務める。
20世紀のキーワードを3M(Man、Money、Materialism)とすれば、21世紀はこれを修正するための3C(Collective
intelligence、Co-existence、Consciousness)で表わされる。アートは非常に個人的な営みでありながら、時代精神と時代をこえた人間の精神のありように深くかかわってきた。いま美術館は啓蒙の館ではなく、3Cに基づく新たなパブリックスペースとしての使命をもつ。変化の時代にあって、生や精神のありかたへのプロポーザルを視覚芸術を通して人々になげかけ、芸術と同時代の人々の対話をはかる。そこは新たな意識や視点を生産する場所である。アート、建築、デザイン、映像、ネットワークなどがダイナミックに交流しながらつくりだされる新たなプラットフォームについて語る。
21世紀は、「場所」についての再構築が必要だと思っています。パブリックスペース、人と人が集い、出会うプラットホームについての長谷川さんの提言は、なおまだ我々に問い続けているテーマだと思います。
空間、文脈、関係性をどう組み替えるかによって その体験は異なってきます。コンテンツをどう表現していくか、情報の在り方を考える上で、キュレーション的な発想は、様々なことに応用が効く発想だと思います。
身体再構築もまた同様に、空間、文脈、関係性の組み替えたと言えます。