昨日のセッションは深かった。
半分、体に触れないセッションでした。
(触れることについて、人間のボディについてはまた別の機会に書きますので今日のところは、?(ハテナ)の部分はそのままでお読みください)
たまにそういう深いセッションに出会うと様々な不思議なことが起こります。顕在意識から深く潜在意識に入っていくと様々なものに出会います。
言語的な体験を超えていますので、言語で解説するのが難しいですが、体の中の流動性や、身体のイメージそのものに触れていくようなセッションも起こります。この場合、もはや物理的な体には触れていなくて、場やエネルギー状態、あるいは、流れのある体(fluid body)に触れていく場合もあります。
あるいは、その人がブロックしているものや、トラウマとしているもの自体に身体的に出会いっていくことさえあります。
経験ない人が聞くと、こういう説明自体、意味不明だと思いますが、身体という多元の文脈の中だと、このようなことも起こり得るのが身体の面白いところです。荒川修作ではないけれど、知覚の降り立つ場、それが身体ですね。
知覚を変容することが出来るので、例えばある種の奇異体験や無意識下にあるイメージの領域へのワークも可能です。しかし、ただそうした変性心理、変性意識状態での変性知覚をしていくことがロルフィングの目的ではありませんので、それを目的としたワークは行いません。ロルフィングの目的は、以前書いた通り(ロルフィングで行っていること)ですので、しっかりとしたサポートや調和をその人自身で完了させていくことを行います。だからプロセスをみながら10回のシリーズで受ける必要があるのです。人間存在は、頭で考えているような単純なものではなく、有機的で、多次元的なものだということです。治った!とか意識が一時的に感じる変化ではなくて、有機的、多元的な意味でのシフトを目指しています。より自分という存在になるために。そのことに気がつくために行っているのがロルフィング10シリーズです。
僕のするセッションは、色々なレベルで行っています。なぜ色々なレベルで行うかというとそれは、クライアントひとりひとりの知覚が違うためです。どんな生活、どんな生き方、どんな感覚を持って現実を生きているか、それはその人ごと違います。言語的な在り方、いい悪いという、2元で判断できないのが我々人間という存在です。常に知覚と共にある種の対話のような時間がセッションです。
さて知覚のグラデーションを意識が認識するときに、脳はそれに白黒をつけたがります。グレーみたいな在り方を嫌がるのが意識ですから、よくわからない体験には脳が困惑する場合もあります。脳は変化を嫌がるのです。脳が困惑しない方法で介入していくわけですが、自分で色付けされる方もいるし、白黒はっきりさせるように僕に迫る方もいます。あるいは見ないふりをする方もいます。そんな時に僕がすることは、そのグレーみたいなものに現れる色を見つけてあげることもつけることもします。パステルカラーもカワイイし、キラキラ輝くスターライトも人によっては出てきます。人によっては匂いや視覚の変容で表現されるような、新しい知覚さえグレーの中から現れます。この色は僕が用意するものではなくて、その人の中に最初からあるものです。
本当に不思議なことですが、ロルフィングセッションにおける身体の臨在性は、体の中を流れていく気やエネルギー、スシュムナーに電流が走り、クンダリーニや、チャクラが全部開いていくような自分が360度開くようなことさえ、起きることがある可能性を持ったセッションであることを一度ブログでも書いておきます。
クライアントの何に触っていくのか。どのボディに触れていくのか。その人の今に必要なロルフィングをしています。10シリーズという限られた期間(切り閉じ)での、今のあなたの、ベストショットで、シャッターを押していきたいと思います。
感じたことのない新しいあなたに。