体の在り方というのは言語を超えていると思います。
説明は難しい。
解剖学の本を見て体はこういう風になっていてと知識を増やしていっても施術がうまくなる訳ではなく、それは解剖学が詳しくなるだけです。
ここがこうなっていて、これが原因でこういう風になってる。みたいなのも説明がうまいだけです。そういうのだけで考えるとロルフィングでいう統合ということのうちある割合でしか理解できません。
筋肉のことだけなら、僕より詳しいピラティスの先生がいましたし、体のことならお医者さんの方が詳しいでしょう。では、どうしてヨガやピラティスの先生や、お医者さんもロルフィングを受けにくるのか。そこには医学的な処置や対処、或いは学べる知識や意識的な動きでは触れられない部分をロルフィングが扱っているからだと思います。
統合治療、オルタナティブ、ホリスティック医療。身体や意識を扱うこの不思議なワークは、自分という存在を超えて、人間性に対する理解を日々更新していくものであるように思います。それが科学技術の進歩とは別のベクトルの人間性回復に繋がる大きな気づきを伴っているものだと僕には感じます。
ロルフィングは、ロルファーになって5年経っても未だに不思議です。セッションで何が起きるかわかりません。ひとりひとりの違った体験。