長い間、閉じ込められていたガラスの中の人魚達。外の世界に出たがっています。
思えば大地を謳歌する前の我々は海からやってきたのです。我々の無意識の中には海洋生物時代の経験もたくさん詰まっています。
固体化していた体が緩くなり水のように流れ始めると、その流れにしたがって、人魚達が現れてくることがあります。あなたが経験してきたことの全て、あなたの体と意識の中に残っています。(→何も失われない)
さて、若い頃ふーんと思いながら、それでもこれは本当なんじゃないかと思って読んでいた三木成夫さんの著作。胎生学的な知識は、ボディワーカーになって言語的な理解を超えて体現するようなことが不思議なことではなくなってきています。長い間、人間を縛っていた知、意味の場が崩れ始め、無意識の中にあった意識が世界に解き放たれています。
流動体の体に乗っかって人魚達も時たまやってきています。人魚は、ダンスを踊り始めます。男とか女とか大人とか子供とか関係ありません。この不自由な身体が水に戻る時、あなた自身になって踊るのです。