セッション後に、音がよく聞こえるようになったという方がいます。それまで音が聞こえにくくなっていたこと自体に気がついてなかったり、また気がついていても、それが普通、或いは老化だと思い込んでいたという感じです。
まさかそんなことがロルフィングでよくなると思ってもみないからヒアリングでも伝えもしなかったと言われていましたが、ヒアリングの際は体のことはどんなことでも伝えてくれた方がいいです。
前庭系を含め、神経や血管も含めてワークしているので、循環がよくなり、改善する可能性はあります。平衡感覚というのも、筋膜の全身の感覚、三半規管、そして視覚で補正して機能している感じです。
五感を含めた知覚の再活性化というのは、ロルフィングの思わぬ副産物かも知れません。それだけ人間の体が秘めた統合力、そして潜在力というのは、自意識が知らない、或いは気がつかないことはよくあることです。
この音が聞こえることというのは、人の話を聞かなくなるということにも繋がってくるような気がします。よく聞こえなくなっていたことに気がつかずに過ごしていて、次第に人の話を聞かなくなっていく。
人の話を聞くということは、対話や思考力の土台にもなっていて、脳の健全性の為にも、心の形成にも、そして心理学的にも、とても大事なことだと思います。視覚障がい者には、精神疾患は少ないけど、聴覚障害者には精神疾患は多いと聞いたことがあります。
自分の好きな話しか聞かなくなる。他人の話は一切入ってこなくなる。代謝理解の為にも、しっかりと聞くということは心身の健康の為にとても大事なことだと思います。