思えば人間というのは、決して一つの単独のシステムでなく、複合的、モザイクな存在だと思います。人間の視点では、自分として独立存在としていますが、アングルを変えて行くと別の私たちが見えてきます。
わかりやすく菌の話に例えますが、例えば常在菌は、皮膚や消化管など体外と通じている器官に存在し、病原菌の侵入を防いだり、 消化を助けるなど人体にとって大事な役を担っています。
人と微生物との関係は出生から少しづつ整えられていきます。子供はまず産道で母親の常在菌と出会い、続いて空気や食べ物、周囲の人との接触などを通じて多くの微生物と接していきます。
それら微生物と人体が、戦ったり譲ったりの駆け引きを経て、定着した一部の微生物が常在菌になっていきます。常在菌の数や構成する種類は成長につれて安定していき、人と微生物が共に生きる一つの生物集合体ができあがります。菌以外にも我々は、体というアングルから見ると、実に様々なコミュニケーションを外部としていて我々は有機体そのものです。
有機体である私たちが環境とどういうコミュニケーションをしているかは、まだまだ解明されてない部分が大きく未知のことも多いのですが、ウイルスの一部は、宇宙からやってきているという説もあります。
話が広がりましたが、知覚できない無意識レベルの様々なネットワークというものが我々の知覚の外、盲点的な情報として我々と共に存在しています。そして有機体としての範囲を纏めている集合体としてのイメージ?のようなものが、何層のレイヤーが我々の体にはあるような気がします。あなたが少し自分を緩める方へシフトするだけでも、いつもと違う自分のレイヤーや意識に出会えます。