東京の街を歩いていると、12月に入ると途端にクリスマスの雰囲気がしてきます。
雰囲気が伝わると、我々有機体である人間は途端に変容し始めます。クリスマスどうしようかな、とか考え始めます、無意識に。
我々日本人は、雰囲気に弱いですね。雰囲気に弱いというのも使い様だと思います。良い雰囲気やいい人間関係に置かれると自分の良さが出てくるとも言えます。「朱に交われば赤くなる」なんていう中国の古い諺もありましたが、中国より日本の方が適応してそうです。日本は流れに従って流れていくことが社会的に肯定されていますが、中国では、流れがあれば流れの中にある石になれ。という風なのが肯定されるそうです。お国柄でしょうか。
さてクリスマスは大抵は東京にいます。でも何度か東京以外に過ごしていて、いつもと違うからかそれぞれよく覚えています。
そんな中の一つがウイーン。たまに懐かしくなり、ウィーン料理屋さんへ行き、ザッハトルテとヴィーナーシュニッツェルを頼みます。大きな薄めのカツのような料理で、たまに食べたくなります。
日本だと上のような上品な感じで出てくるが、本場のウィーンだとこんな感じで、ぶっ飛ぶような大きさで出てきたのを覚えています。ちょうどオペラ座でオペラを観て、夜遅かったけどお腹が空いていて、どこか空いてないかと探して入った店で頼んだのがこの料理。全部食べるのが大変だったのを覚えています。
思い出しましたが、これもお国柄でしょうか。郷に入れば郷に従う。なんていう諺もありましたね。まあ、程度の問題だと思うので、何事も楽しめる範囲で、変化を、雰囲気を楽しんでいきたいと思います。
早いですが、街に合わせて心地よいクリスマスソングを貼っておきます。