初春歌舞伎を観に行ってきました。通し狂言 世界花小栗判官という演目。
今回思ったのは、物語を支える価値観の違い。1800年9月大坂・角の芝居が最古の上演記録だそうで、現代からすると全く違う価値観を生きる人たち、神や、命の感覚も、親子も男女関係も、生き方や生き様もちょっと違うようです。
他者理解ということを普段言っていますが、この200年前の価値観を理解するのはもう少し時間がかかりそうです。この頃は、波乱万丈、激流の中、今を生きていくのが良しとされていたのでしょうか。それは激しすぎて、激しすぎて。劇ではあるのですが、日本という国は、こんなに激しく体で感じて生きていたのかと、触れる感じで展開していく物語に、見得を切るシーンが続くヒーローの物語があまりに眩しくて、クラクラしながら観てました。一体、日本人の無意識にはどんなイメージが入っているのでしょう。また少し認識が深まりました。無意識リーディングの参照にしたいと思います。
VRやプロジェクションマッピングに慣れた目には、細工や人間が作り出す仕掛けがかえって新鮮でした。