國學院博物館が近所に出来てからよく行きます。常設展示のテーマは考古学と神道。我々日本人が地に足がついて生活する為に土台と言える2つの足のような分野を解説してくれています。ロルファーの勉強で胎生学をやり興味深かったですが、考古学もまた面白いです。
色々紹介したいところですが、うんちくを一つ。
土偶と埴輪の違い。知っていますか?
一番違うのは、作られた年代が違います。土偶が縄文時代で、埴輪が古墳時代です。
土偶は、女性を誇張,あるいはデフォルメした像が多いです。写真のは、遮光器土偶と呼ばれ、まるで宇宙人のようですね。土偶は破壊されたものが多く、祭事に使われていたようですが定かではないです。
埴輪は、古墳から大量に出てきていて、葬儀用品の一つと考えられています。写真の奴は、踊る男女とも呼ばれる特徴的な人物埴輪です。おそらく農夫を表しているのであろう。大胆にデフォルメされた顔に,左手を挙げたポーズから踊る人々を連想させます。ちょっとファニーですね。
どちらもまだまだ謎に包まれていて、学術的な部分では、まだまだわからないことが多いですね。でも毎月博物館に通い、これらを眺めていると、なんとなくこいつらが語りかけてくるような気がします、笑。その世界観が意識に飛び込んでくる、そんな感じですかね。今の常識とは違うのですが、全体性から、パッと語りかけてくる感じがあります。
この全体性からパッと飛び込んでくる意識は、普段、体の全体性を感じながら、体の声を聞くようにセッションする感覚にちょっと似ていて、映像やイメージが、脳の深い部分に飛び込んでくる感じです。フォログラフィーの映画を見ているように、物語が展開してきます。
こうした知覚は、裏付けやエビデンスはないですが、身体の場合、意外に当たっていることが多いです。なので、考古学的な類推も、多分当たっているような気がしています。本当のところは、学者に任せて、僕は自分の身体性からの叡智を楽しみたいと思っています。
体の声を聞いていたら、土偶や埴輪の声が聞こえてきた。
いつか本当と虚構が一緒にある世界へ 。