大阪で立ち寄った国立国際美術館『トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために』。充実した内容だったのに、次の予定があり、駆け足で観た。何事もある程度ゆとりがないと本当に観たいものを見逃す可能性もある。
トラベラーとは旅人を意味する言葉だけど、旅人にはもう一つ「ツーリスト」という言葉がある。
違いを調べたら、「旅人」と「観光客」ということらしい。バックパッカーであった僕は、20代の頃は、トラベラーだった気がするが、「家族」が動く単位になった30代以降はすっかりツーリストになっていた気がする。
ロルファーになってからは少しトラベラーモードが少し出てきて動いている。まだ見ぬ地を踏むためにという気持ちはまだ残っていたようだ。
自分の中の小さい声に耳を済まし、自分のニュートラルに少しでも近ずいて置くことが大事なように思う。自分の中の小さい声に耳を澄まして聞いてあげないと、時に暴走することもある。特に日本人は、言語化していないことが多いので、自分だけでは自分のことがよくわからないことが多い。そんな時は体に聞いてみると、面白い体験が出来る。
さて2006年、元日本代表の中田英寿は惜しまれつつ引退をした。
自身のサイトで発表したその引退コメントのタイトルは、
“人生とは旅であり、旅とは人生である” であった。
その後半で、彼はこんなことを述べている。
「これまで抱き続けてきた“誇り”は、
これからも俺の人生の基盤になるだろうし、自信になると思う。
でもこれは、みんなからの“声”があったからこそ
守ることが出来たものだと思う。
みんなの声を胸に、誇りを失わずに生きていく。
そう思えればこそ、この先の新たな旅でどんな困難なことがあろうと
乗り越えていけると信じられる。
新しい旅はこれから始まる。」
さてツーリストからトラベラーに戻りたい。
そんな人に一人でも会えると嬉しく思う。