友人と話してて、古今和歌集の話になりました。表現メディアが和歌しかない時代に我々の想念や意識がどうなっていたのか、想いを馳せてみました。現代生活ではメディアが多すぎて、一次情報が少なくなってしまった!
言葉。
ハイコンテクスト言語である日本語、さそかし暴れたことでしょう。陰陽師が活躍していいた時代、今よりずっと奇異体験も多かったでしょう。文献からしか垣間見れませんが、言霊に乗って、怨霊やモノは、無意識の中を生きもののように飛び交っていたかもしれません。
思えばおばあちゃんと百人一首よくやりました。おばあちゃんちは、当時、寮?みたいなことをやっていてて、大手企業の寮は、二棟ある大規模なもので、子供時代の僕には、壮大な遊び場でした。当時の寮は、今時に言えばシェアハウスのような場所で、おばあちゃんの周りにはいつも人がいました。百人一首はそんな時代によくやりました。子供なので、もっぱら坊主めくりでしたけどね。
意味は知らずでしたが、覚えているのは、姫よりも坊主さん。人間の記憶というのは、嬉しいよりも、ショックの記憶の方が強いんですかね。一つ紹介します。
今来むといひしばかりに長月の 有明の月を待ち出でつるかな 素性法師
作者本人は男性であり僧でしたが、女性の立場に立って詠われたものです。「あなたが来るというので、待ち続けていたら9月の月になってしまった。」と心境の歌だと言われています。ずっと待っていた!この歌を読まれた相手は、さぞかし慌てたことでしょう。陰陽師に相談が行ってたかもしれません。
9月はハーベスト、収穫の時です。夏の間、夢見て過ごしていた人も我に帰ります。現実的にも動き始めます。夏休みをおばあちゃんちで過ごした僕も、実生活に戻りました。9月はおばあちゃんの誕生日でもありました。
立秋は今年は8月7日です。季節感がめちゃくちゃですが秋に向けて動き始めます。
ですが・・・それにしても暑いですねー、南半球に飛んで行きたい気分です。
夏は暑すぎてボーッとしてしまい判断を誤まることありそうですが、分かっていてもつい、動いてしまいがちですね、私たち。