セッション10
最後のセッション。
オーソドックスに確認しながら体を動かすワークを色々とやってもらう。
前半は座って背骨を丸めていくワーク。
どうしても胸のあたりで飛んでしまって、(つながりが)首や頭が先に上がってしまう。
ベッドに寝て、繋がりを感じながら、胸のつまっているところを、混線しているところを、ゆるめているうちに、なんかイメージなのかビジョンを見えてきた。
小さい岩の中にいる竜?、
真っ黒い小さい竜みたいなが、胸からうきあがり、体から外に出ていった。。。
顔も見えた。
どういうこと??!!
もう一度座って背骨を丸めるワークをすると今度はちゃんとできた。
胸に何がつまっていたんだ、いったい。そんなことがあるんだ。
最終回ということで、終わったあと、お茶を飲みながらいろいろお話する。
荒川修作の話、そして黒い竜の話もした。
そんなこともあるのですね、
先生は特に驚く様子もなく、聞いていた。
10シリーズが終わった。
清々しい気持ちでいっぱい。
ドラマチックでセンセーショナルな時間だった。
そっか、今回のシリーズは、終わってしまうんだな。
終わること意識してなかった。楽しかったな。
魔法のような不思議なセッション楽しかったな。
またいつか、受けたい。
※ロルファー注釈
多感なクライアントならば、身体から学べること、気づけることは沢山あります。身体は無意識に繋がります。日本語はハイコンテクスト言語なので日本人の心象世界は、アボリジニのいうドリームタイムみたいな時間の止まった世界、空間が無限に広がる世界に繋がっている場合もあります。ドリームランドでの統合は、やがて現実世界に映し出され統合を生む場合が多いです。アーティストである彼女にとって、その創造力の世界は、現実世界を凌駕します。世界とはその人ごとの心の世界とも言えます。竜は、それまで暫く彼女を守り支えてきた心象世界のアトラクターの一つでしょう。姿は僕にも見えました。出ていった胸には三角形の穴が空いていました。その穴にHANDS ONし、その穴を塞ぎました。
お茶を飲みながら、竜が出ていった部分には穴が空いていて三角形だったこと、心の傷は三角形である事が多いこと、そしてその穴は僕が薄いベールで塞いだこと、しばらくするとその部分はかさぶたになりやがて自分のものになるけど、暫くは胸、ハートを大事にして過ごした方がいいこと、を伝えました。最後に「パフ・魔法の竜」の歌を二人で歌い、全11回のこのシリーズを閉じることにしました。
心で起こった統合は信念体系と重なり、やがて現実世界を変えていくことになると言われています。彼女はこれから子供の頃に感じた家族と過ごした心象世界を取り戻していくのでしょうか。何年かして、その後の展開を聞けることを楽しみに待っています。さてセッションでは自分が思う以上に多くの変化が起こっています。受けとめる時間も必要です。今日はクロージャー。祝福を持って彼女を見送りたいと思います。またいつの日か出会う日まで。