ソロモンといえば古代イスラエル王国を統治していた王。同時に彼は稀代の天才魔術師であったといいます。イスラエルにとって彼の存在は絶対であり、法であり、そして神として崇められていました。
ソロモン王は指輪の効力によって人とは違う力を手にするようになりました。またその力は動植物と話せるなど、人知を離れたたくさんの不思議な力がありました。指輪の本質としてはあらゆる天使や悪魔を使役する事ができることが出来ました。実際、ソロモン王はあらゆる天使、そして名だたる悪魔たちを使役しては、彼らの力を持ってして国を統治していったと言われます。
ソロモンの指環がなくても私は動物と話が出来るという意図でこのタイトルをつけた本を書いたのが、「刷り込み」理論を提唱し、動物行動学をうちたてた功績でノーベル賞を受賞したローレンツ博士です。彼は、動物と共に暮らしている中、動物の気持ちになりコミュニケーションが取れるようになり、ハイイロガンと本当に会話をしてしまったというノンフィクション、動物行動学の名著です。
人間は、言語的なコミュニケーション、書き言葉の世界、オーディオビジュアル。近年の情報革命で生まれたコンピュータを介した情報コミュニケーションが生活を覆うようになってしまいました。もはや情報体系の中に取り込まれた現実感の中に暮らす人も多いかと思います。
しかしロルフィングを受けた時のクライアントたちが、自分の身体的変化をうまく自分の言葉で伝えられない様子を見ていると、言語もまだまだ、全体性を伝えるものではないなと思います。人によっては、身振り手振りを通じて、また表情を通じて一生懸命いまの状態を伝えようと努力される方もいます。(僕もそのクチでした)
言語を超えた本質の世界は、身体に眠っていますね。目で見えるものの世界が広がる現代生活ですが、ではそれでないものを想像すると反転させて、「目で見えないもの」という風に、考えて、想念の中での、世界の全体像を闇に覆ってしまいがちですが、その前に、触れれるもの。という世界があるのを、現代人は忘れているような気もします。触れれる世界との接点も、世界の中では、闇になりつつあります。
自分に存在する広い情報体系と出会うことは、時にすごく大切な経験となります。知覚体系や思考が行き詰まった時など、きっと新しい世界を垣間見させてくれるものだと思います。(自分の身体の声を聞いた人々→お客様の感想)