目の前の風景が、右にも左に動かずに、踊り場に出て、停滞し始めたような時に、バランスを取り直さないとなと感じる時、ありませんか。僕がそんな時いく場所があります。考えてもしょうがない時に旅に出ると転地効果もあり、画期的なことに気づいたりします。
石川県の一之宮神社である白山比咩神社。霊峰白山を御神体とする全国白山神社の総本宮です。鎮座するのは、白山比咩大神、菊理媛神と同一神とされています。
菊理媛神(ククリヒメ)は、日本神話において、『古事記』や『日本書紀』本文には登場せず、『日本書紀』の一書に一度だけ出てくるのみ、不思議な神様で、イザナギとイザナミが泉津平坂で、口論になった時に、間に入って仲介され、ククリ治したとされています。詳しく書くと、口論していたところに、菊理媛神が割って入り、その話に妥協し、共感し、二人はそれぞれそれぞれ帰っていった。とされています。現代風にいうと、当事者の対話のサポートをしたような、間に入る存在の神様です。今時にいうとカウンセラーですかね、笑。
そんな訳で、自分の中に、複数の自分がいて、自分の中で葛藤してくると、この場所を訪れて来た訳です。不思議なことですが、この神社にいくと、その後、理屈ではなく、すっきりと現実が動き出してきた場所でもあります。自分だけではどうしようもないこと、決められない葛藤ってありますよね。そういう時は第3者の意見が一番的確だったりします。
ロルフィングでは、それが概念でなくて、身体的な違和感、ぐるぐるしてよくわからないような時に、役立ちます。身体のバランスを取り直すのが基本ですが、体の声を聞く、身体と心のバランスを取り直す。そんなロルフィングもありますね。
さて、僕自身、だいたい4年に一度訪れていましたが、前回行ってからそろそろ4年。また金沢行って来ようかな。ちょっとそんな気配を感じるもうすぐセプテンバー。