アメリカで誕生したボディワークですので、セッションでは、ご本人の要望を元にゴールを設定し進めていきます。しかし、日本では、必ずしもご本人の希望が明確でない場合もあります。そしてご自分の希望とは違う話(社会的なイメージ、常識的なイメージ)をする場合もあります。その場合、少し言葉や意味合いを加えていき、方向性を限定する枠をつけていくこともあります。
日本人の場合、一般的な正解や対話の中での共感性を、つい口にしてしまうこともあります。自分の身体を取り戻すには自分の感じ方が大事なのだと思います。またロルフィングは、一回一回の完了セッションでなく、繋がった10回のシリーズです。セッション途中にも色々な発見もあります。
ボディワークなので、理詰めでない部分もあり、僕のセッションでは、体感の全体像を風景として捉え、同じコンテクストの中の、風景描写を共有しセッションの対話性を維持していきます。風景の中に見えてくるものにこそ、その人らしさである場合があるからです。
ハイコンテクスト言語である日本語の特性を生かしていると同時に、脳にも風景を感知する統合部位があり、ここを活用しているのかも知れません。