ロルフィングセッションを進めていくと、どこかで正念場がやってきます。自分が続けてきた動き。ニュートラルになった身体の動き。この二つが動きの中で、ぶつかり。調和点を探します。今までの自分の身体と、新しい自分の身体。自分の無意識のボディイメージの中で両者はぶつかります。時に妥協しながら新しい身体の動きが始まっていきます。
ロルファーは学びと、気づき。時に体現。身体をもっといい状態へ持って行きたい人の葛藤を共に歩みます。ある種、自分の中の心と身体のぶつかりあい、でもあります。
もっと自由になりたい自分と、もっと安全になりたい自分。ストイックな方ほど、その葛藤の中をセッションは進んでいきます。構造レベルの統合、そして神経や運動、コーディネーションレベルの統合、そして知覚レベルでの統合へと進んでいきます。楽で自由な自分らしい身体は、実に様々なレベルで起きます。人間の身体というのはそれだけ複雑なものなのだと思います。
近年ボディワークでも心の統合まで捉えるセッションも増えています。それは心理的なものが身体へと影響することが多くなってきたことも関係していますね。ボディ文脈から扱える心の健全性へのアプローチ、実は色々とあるのです。まだまだ語られていませんが、セッションでは凄いことが起こっています。やはり我々は部分ではなく、全体で一つなんだなと感じるひとときです。
我々の正念場は、意識から無意識にシフトし始めているのかも知れませんね。