近年はすっかり頭脳労働が増えてきました。
頭脳労働でなくても色々頭で考えて、ストレスを抱えて、モヤモヤするような状況が増えているような気がします。身体的にいうと例えば考えるということにして健康的なのはやはり集中力です。
具体的にいうと、集中して徹底的に考える。あるいは一切考えない。というメリハリが大事です。
中途半端に考えている状態、悩んでいる状態、のような葛藤が長引くと、行ったり来たりループしていきます。結果的に待機電力が大きくなり、頭は疲れていきます。脳には優秀なDMN(デフォルトモードネットワーク)という無意識の自動運転スイッチがあるのです。ここに葛藤を多く抱えてしまうと、頭は疲れ続けることになります。次第に現実の中に暗闇が増えていきます。
DMNを更新、活性化していくのにはどうしたらいいかというと、マインドフルネス瞑想や座禅とか、身体性のある集中状態か、あるいは一切を感じない無を感じるというのが、全体性を使う、あるいはリセット力があり、いい感じです。
筋肉も同じ感じです。筋肉は本来、緊張と弛緩を繰り返すのが正常な状態で、中途半端なバランスを取ってしまうと、その拮抗にエネルギーが使われ、疲れやすくなります。デフォルトの待機電力が多くなるからです。症状としては凝りとかこわばりみたいな感じだと思います。寝ても疲れが取れないなどいうのは、きっと体のどこかで、葛藤的な拮抗状態が保持されていることでしょう。身体の中に暗闇が増えていきます。
身体的な瞑想や座禅はどうしたらいいのかというと、脳波でいうと、シーター波的な状態でゆっくりするということが全身の緊張がほぐれてくる感じです。凝りだけの問題ではなく、全体の整える力を復活させていくことが本質的であり、効果的だと思います。
拮抗や葛藤は、大切なことですが、あまり長引くと健康を損ねる方向で、頭や身体、ひいては心を痛めていきます。こうなるとバランス調整力が乱れ、悪循環が始ります。まさに暗闇みたいな感じです。暗闇に陥ったら抜け出す、そんな健康状態へとシフトしていく、身体に違和感が続いているなら、そんな自分を変えていく勇気を持ってみませんか?
ロルフィングで扱うのは、特別な施術でも魔法ではなく、人間の持っている回復力、調整力を如何に引き出していくか?という自然なメソッドです。解剖学、生理学、身体技法、メンタル、精神生物学を踏まえた、身体を再構築していくものです。
新しい身体的な感じ方があなたの中から暗闇を少なくしていきます。
暗闇を感じ始めたとしたら葛藤から抜け出したいという身体的なサインかも知れません。