この世に生命として生まれた我々は、まず身体の論理で生かされています。体に気づき、やがて心に気づき、心が育ち、体を使い、私は成長していきます。
そしてお母さんに出会い、他者に出会い、次第に人間的な環境で生きているようになっていきます。そして時間が経ち、つい身体の論理を忘れてしまいます。
最近は、生きている環境が都市化し、身体環境と意識は、出会いにくくなっているかもしれません。表層意識だけ運ばれて、体は意識に従って、動かされている、そんなこともあるでしょう。そっちが普通でしょうね。
自分と身体は出会わないまま、「表層意識、対、身体」みたいな構図で葛藤したり、心と体の間のモヤモヤに違和感を感じながら生きている人も多いのではないでしょうか。気づくのはずっと後でしょう。
都市を離れ、自然の中に自分を置くことは時にとても大切なことです。行き過ぎている自分へのセカンドオピニオンとも言えるでしょう。ちょっとした緑、例えば少し大きな公園でもいいですね。ちょっとした気づきがあります。たまに、もう少し大きな自然へ足を伸ばしてみると更にいいと思います。大自然に出会うことが出来れば、更に色々なことに気がつくでしょう。
一番身近な大自然とは何かといえば、何かというと、それは私たちの体です。体の声に耳を傾けてみましょう。そこには大きな学びと気づきがあります。本当に様々な学びと気づきがあります。時に、自分が作ってきた過去、現在、未来を覆すような真実に気づくことさえあります。
また身体の論理が生命力とも言えます。生命力は、自らを保つように、免疫力や調整力が働いています。我々が健康であるとはこの免疫や調整力の状態が健全であることとも言えます。しかし現実的な都市生活は、身体の論理で生きているとは言えない段階に我々人間社会は入っているとも言えます。
今後も都市生活を続けていきたい人は、人生に一度は10シリーズを受けて、自分のニュートラルを一度感じ直した方が、自分らしく快適に過ごして行けることに繋がっていくと思います。それが自分の原点ですからね。原点を忘れてしまった大人たちへ。