先ほどネットをみていたら、WE「私たち」という言葉の使用はパートナーの利己主義に苦しむことなく、関係を上手に発展させようとする者の間にみられる緊密な繋がりを証明しているというカリフォルニア州の研究者の方のニュースが出ていました。
これは若いカップルのみならず、年配のカップルにも当てはまると指摘。パートナーとの関係において、言い争いや困難な状況に直面した場合には、「私たち」という言葉の使用が特に重要になるのだそうです。
僕は、WEという言葉を無意識でよく使ってしまうのですが、一般的には、主語のない言語である日本語だと、やっぱり使いにくい言葉かもしれません。
では日本語ではどうしたらいいのか。民俗学者の折口信夫は、類化性能ということを言っています。
英語でいうとアナロジーなのですが、似ているもの同士をくっつけてしまう、比喩の文脈を活用して、一つのものごとを別のものと重ね合わせていく、この能力を発揮すると、音やイメージや形や意味の間にある、どこか似ているというという感覚を元にして、普通ならどこか離れたところにある分離されてあるもの同士が一つに結び合わされて新しいイメージを作り出していくようになる。そんなことが日本語にはたくさんあるのです。
若い時代に僕が過去に作り出してきた広告には、無意識にこの類化性能を駆使したものが多かった気がします。
この能力で、世界の森羅万象を再構築していくと、様々な新しい繋がりが生まれ、ある時自分を取り巻く環境、世界が一変しているようなことさえあるのです。身体にもそういう機能がありますね。それはロルフィングを受けてみるとわかります。突然知覚している世界が変わるのです。不思議ですね。
誰かと関係性に悩んでいる方は、主語をWEにして話し始めてみて下さい。
そして違いを探すのではなく、類化性能的能力、(似てるところ、同じところを見つける作業)を、
ぜひ日常生活で使ってみてくださいね。
日本人には親和性の高い感覚です。