ワインディングロード(Winding road)とは、曲がりくねった道路のことです。
この言葉は度々、ポップソングの中でも扱われます。有名なので言えば、ビートルズの楽曲、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」。他にもエレファントカシマシの楽曲、「ワインディングロード」。浜崎あゆみの楽曲、「winding road」。RCサクセションの楽曲、「海辺のワインディング・ロード」。絢香×コブクロの楽曲、WINDING ROAD など沢山あります。
僕が今思い出したのは、スピッツのチェリーの冒頭の歌詞。「君を忘れない。曲がりくねった道をゆく」。ワインディングロードは人生に例えられることが多いです。
さて、さて曲がりくねった道を進んでいた人が、見通しの良い道に出て、スピードを出していくと、曲がりくねった道のことはすっかり忘れてしまいます。また曲がりくねった道に出ると、躊躇してしまったりします。最初から、自動車に乗って、見通しの良い舗装されたまっすぐな道しか走らないことも多いですね。そうしたスピードが出た、走りやすい道を走ることが生きていることと思うようになります。
そのうちにスピードに夢中になり、快適に走ることにだけ意識が行くようになります。道の行き先だけをみて、風景を楽しむことの意味も変わってきます。そのうち、自動運転スイッチ押して、乗っているだけ。自動運転。そんな社会も見え隠れしています。テクノロジーは人間をリードしていきますので、多分人生もそんな風になっていくのでしょう。
ワインディングロードはなくなったわけでもないですが、その道を走る人はだんだん少なくなっていきます。そしてワインディングロードを走る為の感性や知覚も失われていきます。そうして人間は、知覚を変容させながら、自分の生きる道を選択して、自分の今を作っていくのです。曲がりくねった道には曲がりくねった道の良さがあります。道を楽しく進む術を、身体で感じていきましょう!