『扉が開いた。』
それがセッション3後に抱いた気持ちです。ロルファーが右腰に手を当てていると、右膝に嫌な感じ溜まっていきました。痛みはありません。ただ嫌な感じ。それが一体なぜなのか、身体に耳をすませていました。そして、学生時代に右膝を故障したことを思い出し、不思議なことにすっかり忘れていたその頃の恋愛感情が浮かんできました。
相手に受け入れてほしくて自分を押し殺し、気分屋の彼の気持ちを斟酌することに全力を注いでいたこと、それがその後の男性との関係性に大きく影響してきたこと。気が付いた時には涙が止まらなくなっていました。彼が常にいた右側に、捻じれた感情を私は閉じ込めていたのかもしれません。扉が開かれ、私の捻じれた感情は涙と共に飛び出しました。それは、内捻転気味だった私の右脚がセッション前と違うものになっていたことや歩き方までも変わっていることからそう感じるのです。
今、立ってみると、足裏に吸盤があるよう地面に吸い付く感じがします。その安定感は私に安心を与えています。グルグルと頭の中で渦巻いていたものが、もう自分を押し殺すような、捻じ曲げるような生き方はしないという決断へと変わっています。あとは、表現するだけです。どう自分が表現していくのかを楽しもうと思います。