一言で感覚というと五感というのが一般的な感覚です。ロルファーはもう少し多彩な感覚を対象にセッションしています。五感以外に何があるか、ちょっとあげてみましょう。
ロルフィングでおなじみ、体性感覚。これは皮膚感覚と深部感覚があります。皮膚感覚というのは、触覚、温覚、冷覚、痛覚、食感、くすぐったさなどがあります。深部感覚は運動覚(関節の角度など)、圧覚(押さえられた感じ)、深部痛、振動覚があります。それから内臓感覚があります。
そして前庭感覚。主に平衡、奥行の感覚、方向性を感じる感覚。それから固有感覚という、筋、腱内の受容器の知覚です。固有感覚は、体の様々な部位の位置する場所を感じて無意識的に処理されています。固有感覚は、我々を守ってくれますが、アップデートされないと、正確だと思い込んでその動きを繰り返してしまう場合があります。それから痛みという感覚は、脳で統合的に作られる感覚ともされています。
なかなか説明が難しいですが、セッションの中では10くらいの感覚を駆使してワークしていると思われます。自分で自分のワークを説明できる言葉が無いのは心もとないのですが、名前を付けたりするのは学者や研究者だと思いますので研究を待ちたいと思います。僕は身体の全体性の実践者・体現者ということでボディワーカー、またロルフィングワークの提供者としてロルファーということになります。
我々は、視覚偏重の知覚体系の日常生活になっていますので、視覚含め五感、および、その他の感覚を進めることにより、視覚含め五感、および今まで使って来なかった未知の感覚を感じ始める事があります。ワクワクしますね。