パラレルという言葉を初めて知ったのは学生時代のスキーでした。まだ若かったので習得も早く、何度か行くうちにスキー初心者もやがてパラレルで滑るようになりました。
パラレルというのは平行という意味で、スキーだと板を揃えて滑る滑り方ですが、SFやアニメの世界では、パラレルワールド、別の世界の展開、を題材にした作品は、定番のテーマと言えるくらいたくさん作られています。科学の世界でも最近は議論されるテーマです。
ちょっと定義してみます。パラレルワールドとは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)をさします。現実世界に対して別世界は、異界、魔界、四次元世界など表されますが、それとは違い、パラレルワールドは、我々の宇宙と同一の次元を持っていることがポイントです。
別の世界でなくて、同一の次元を持っている。同じ心と身体で、行き来出来る世界ということです。僕のクライアントでSF好きな人がいて、セッションが終わると、「うわーこの感じパラレルワールドにやってきた!」と言ってくれます。セッション終わった時のあの感じ、「そうそう!」って思うクライアントもいるし、「え?私はそうでもない」というクライアントもいるだろうし、「ん?怪しい!」、「きゃー怖い」と不安に陥るブログ読者もいるでしょうね。
二次元の世界で、原作とは違う設定や世界観を使ってキャラクターを動かす手法もパラレルストーリーと呼びますし、映画などで、いくつかの平行した物語が交錯して一つの作品が作られる時に、パラレルな展開で物語が進んでいく。などといいますね。マンガや映画好きの人は、現実と想像のファンタジー世界と言語世界がパラレルに交錯している人も多いので、ロルフィング受けると、現実世界は、身体上に、パラレルワールドが現れて、パラダイムシフトになる場合もあります。時空を超えていくセッションでもあります。
現実を抑圧しすぎて、心身症に陥るよりは、平行宇宙の扉を開いてパラレルワールドに冒険の旅に出ていくのも悪くないと思います。冒険心はいつの時代も大切なことだと僕は思います。また魔界や異界に行きたい人も一年を通じるとある一定の頻度でいらっしゃいます。現実の世界もあまりに、いい!悪い!と判断しすぎて、自分ベースで一元化せずに、少しパラレルに動いていく自分自身をぼーっと眺めているように生きている方が人生、面白いかも知れません。
少し話が脱線しました。 スキーに話を戻しますが、ヴォーゲンやシュテムで滑っていた滑りからパラレルで滑り始めた時、滑っていく現実が変わった気がしました。別のもう1つのものを受け入れた時に見えてきた世界。まさに同じ場所でパラレルワールドを垣間見た瞬間、発見した新しい空間で、その光景は時間を超えて今でも忘れません。
追記
パラリンピックは、もう1つのオリンピック。パラレル+オリンピックと再定義されています。オリンピックと平行して開催され、同じ時、同じ空間を使ったもう1つのオリンピックとして年々、見出されてきています。そしてオリンピックよりも力強く我々の世界観をサポートし始めています。