ワークショップで作った映画は全部で4本、その2本目は、プロファイルという作品でした。映画では、U2の曲に乗せて、自分の消費生活で固めた姿が、横から次々に現れて、忙しく歩いていきます。目的に向けて。
消費行動以外の個性が人間から見えてこないという身体性のパロディです。映画という見ている中だと、何に目が行くか自分の知覚(視覚)を知るみたいな。
さて、一般的な意味でのプロフィール、横顔という意味です。正面、その人の役割とか成績とか、オフィシャルな部分でなくて、その人の側面、人柄とか魅力とか、個性とかは、横顔的な部分に出てくるのでしょう。
実際に身体でも、ボディリーディングしていると正面や、後ろから見るのとは違う側面がプロファイルの写真からの読み取れます。
お化粧する場合、だいたい鏡のある正面ばかり気にしていますが、実は他者は、その人を正面からみるよりも、横から見ていることが多いのですよ。横からどういう風に見えるか、それがその人のキャラを作っていくことにもなります。横顔は侮れません。横から見ると、体でも体でも、厚みとか立体感とか、身体の構成は随分変わってきます。写真で見るとびっくりするくらい変わります。
身体に立体感があると、どう違うのか、それは見えている世界が立体に見えてくるのですよ。ペラペラの2次元の世界、画面の中の3Dなんかより、実際の立体的な世界は、リアルな現実そのものです。元々はこの世界で生きていた訳ですが、脳が構築するマトリックス世界が、次第にあなたの世界を覆っていくわけです。本当の世界、本当の現実へようこそ。あなたのプロフィールが書き換わることでしょう。