関東より一週間遅れで満開を迎えていた関西へ足を運びました。今回は、姫路、神戸、大坂、京都と、縦の移動をしました。一度降りてみたかった神戸空港に降り、30年ぶりの須磨の海を眺めながらまず姫路へ向かいました。
桜の時期というのもありますが、どこに行っても外国人の姿が多く、これからオリンピック、そして万博にかけて更に増えていく観光客が訪れる国、新しい日本のスタイルが眼に浮かびます。
三輪神社の縁に誘われて、毎年、春に関西を訪れていたのですが、今年は、お相撲の縁に押し出され?、少し形態を変えてみました。(いつかお話しします。)
これまでは、奈良、大坂だったところを、今回は少しエリアを広げてみました。範囲を広げてみるとまた見えるものが変わってくるのは体と一緒これまでと違う関西が見えてきた気がします。(セッションで知覚が開くと、周辺視野が広がり、眼に映る世界が変わってくるのです。広角レンズを使うと写真や映像が変わってくるのと同じ原理です。)
さて、僕の周辺視野にぼんやりと映ったことはまた別の機会に書いてみたいと思いますが、社会は、中心と周縁性を持ち、社会は「中心」と「周縁」の有機的な組織化の上に成り立っている、中心しかみてないと本質を見間違う、周縁にこそ、そのものの本質が現れると言ったのは、あれ?誰でしたっけ?蓮見さん、山口さん?吉本さん?学生時代の緩やかな記憶。都市の周縁にある歪みに、生き様が見えてくる、昨年、映画化された、岡崎京子の名作、「リバースエッジ」を思い出しました。今日はギターの練習です、アルペジオを弾いてみようかな。
考えてみると、僕もまた、リバースエッジの街で生まれ育ちました。拡大してくる東京の波動に飲み込まれていく川ぞいの街で生まれ、東京への羨望と嫌悪感を、身体に刻み込まれながら。そんなダブルバインド的なメンタリティはその中で育まれたのでしょうか。あなたの周辺視野にぼんやりと映っているのは何ですか?
「リバースエッジ」
繰り返されるリアルなセックスと暴力、日常を生きることの違和感といった、若者たちの心の揺らぎを描いてきた岡崎京子。 雑誌「CUTiE」で1993〜94年にかけて連載された彼女の代表作「リバーズ・エッジ」は、 若者たちのどうしようもない欲望と孤独や生きることにもがく姿を鮮烈に描き出し、今なお青春漫画の金字塔として時代、世代を超えて熱狂的な支持を集める。 その伝説的名作の発表から20年以上の時を経てついに、豪華キャスト&スタッフのもとに映画化。