扱うものは色々と変わってきているけれど、広義の筋膜の世界での介入ということをしています。繋ぐものである筋膜のネットワークとどう対峙していくのか。このセッションは、何のセッションなのか、関わり方、関係性、方法論、目的。気づきなのか、再構築なのか、治癒なのか、認識なのか、変容なのか。色々なことを考えながら、セッションを行なっています。
この本は、2016年以降、僕のセッションスタイルの筋膜の方のベクトルの広がりを開いていった1冊です。(もう1つの方向は心理学。)ロルファートレーニング時代に教わった先生もこの本の編纂に関わっています。
僕のセッションを受け、変化が不思議だと思う方で、原理原則をもっと知りたい方、一体何を考えてセッションしているのだろうと興味が深い方向けの解説書になると思います。ロルフィングの枠組みを超え、筋膜に対する包括的な研究書です。
内容紹介
●身体全体にわたる張力ネットワークを形成し,すべての器官,あらゆる筋・神経・内臓などを覆って連結しているFascia(膜・筋膜)に関する研究はここ30~40年ほどで大きく発展し,今後さらに臨床における“筋膜”への比重は大きくなっていくものと思われる。
●本書は世界中の著名な執筆陣により,膜組織や筋膜に関する解剖学や生理学の最新の知見が整理され,筋膜に対する24の治療アプローチが簡潔に紹介され,さらには筋膜研究の新しい方向性がまとめらている.現時点での膜・筋膜に関する世界中の理論や治療法をエビデンスをもとに総括した珠玉の一冊である。
●これから“筋膜”の治療アプローチを学ぼうとするセラピストにとって,本書は非常に役立つ羅針盤となる内容である。