私は、特に深刻な 身体の不調があったわけではなく、興味本位でスタートしたんです。お芝居をしていると“自分の身体の調子”というものを敏感に感じて調整できる方もい らっしゃるのですが、自分は鈍感なんですよ(笑)。
それで、少しでも「自分の身体の感覚に敏感になれた方がいいなぁ」という気持ちでした。そのせいか私の場合、10シリーズを終えてすごく劇的に変化があった!ということはなかったのですけれど、「身体が自然になった」印象を持っています。
頭で考えた理屈で身体が動くのではなく、身体そのものが正しい動きを覚えてくれている、という感じですね。「身体が「気持ちいい」という動きをすれば、それが正しくてよい方向に作用しています「自分の身体を信用できるようになった」と言えばよいのでしょうか。 (→全文)
(ロルファーコメント)
自分の体を信用できるという感覚、これはその当事者になってみないとわからない感覚です。心と体の間に何かが挟まったような、不安定な状態でなく、心身合一した自分でいれることの幸せが自然と現実を変容させていくこともあります。あれころ考えて何も進められなかったことが、身体性の統合により、身体に背中を押して貰って自分の現実に向かい合える、文字通り自分自身になる時、その人の持たれている本来の自分が表出されて来るものです。