私は物語を読んだり演劇を見るのが好きです。通常、作品に感動した場合、その感動は「自分の外」にある出来事に対してですよね。でもロルフィングの場合は、自分の身体の中に変化が起きて、感じるのは自分。実際に姿勢がよくなったり、歩きやすくなったり、変化が自分の身体、つまり「自分の中」に起きるんです。 これは経験として本当に面白かった!(→全文)
(ロルファーコメント)
さて、少し新しいタイプのロルフィングですが、対話しながら進めていくボディワークには、このような展開もあります。そしていくつかの段階でのプログラム発動が身体的に用意されているように思います。
「用意されているように思いますって、ロルファーである吉田さんが用意しているプログラムではないのですか?」と聞く方もいらっしゃいますが、ある程度の枠はあるとしても、せっかくのライブのセッションですので、そのプロセスを大事にし、予定調和でない自然の流れの部分も大切にしたいと思っています。
セッションの主体は、自分の方がいいと思います。主体性の発露というのは、健康になる力の1つだと思います。少し傷ついたり、感動したりしながら、動かなかった塊が解けていきます。映画的なドラマは、現実の中でも起こることもあると思いますよ。
3年ほど前からこのようなシリーズを行なっていますが、経験的なエビデンスとしては、自分の中での自分の物語が整理されていき、長年の違和感や不安の解消には効果が高いようです。皆自分を中心に物語が作られていますから、客観的な視点が第三者の視点が、自分の偏りに気づくようです。誰でも何かしらの傾向はあるものです。どんな傾向も実は個性だったり、魅力だったりするのです。病的に行き過ぎないように、健康の枠に戻って、自己表現へとシフトしていけることが大切だと思います。
僕のコースでいうと、アウェアネスコースでの半数くらいはこのコンテクストで進めています。もう1事例ご紹介いたします。(→事例)