少し郊外にある温浴施設に出かけました。
空がよく見える露天があるお気に入りの場所、緑に囲まれ、何にもないのがいい感じの場所だ。先客がいて、暇そうにしているその人に、声をかけてみた。
「ここはいい温泉ですね、よく来られるのですか?」
「はい、素晴らしい温泉ですね。たまに来ます。」
今はリタイアして悠々自適に温泉三昧で暮らしている色々な温泉の話、現役時代は都心まで1時間半かけて通ってた話。近くにできた開発された街の話。今は自然の中にいるのが良くて、その開発された街も人が多くて混んでて行きたくないという話。話は続いた。
ただ風が吹いていた。僕はその話を聴きながら180度に広がる山の緑の全体を見ていた。セッションでよく周辺視野の大切さを話すけど、こうして全体をボーッと周辺視野で見ている時にこそ、違うものや、物事の本質が見えてくる。みたいな話。僕らの周りには穏やかな風だったけど、山の方は結構風が強いのが、木々の揺れを見て分かった。
ふと、風が、僕に古い歌を思い出させ、何気なく僕は鼻歌のように歌い出す。古い記憶というのは不思議で、歌詞がちゃんと出てくる。ナント最後まで全部歌えた、笑。途中からその方も加わり、歌い終わり二人で大笑いをした。
家に戻り、YouTubeで聞き直した。そして僕が知っているのは一番だけであったことに気づいた。
こんな壮大な歌だったことに今更ながら気がついた。
今日はこの曲を弾いています。