共感覚という言葉をきいたことありますか。人には色々な感覚がありますが、本来分けられている感覚の間の感覚を共感覚といいます。(感覚という言葉は広い意味ですので、能力的なニュアンスに変換すると感性という感じでしょうか。感性間知覚という感じでしょうか。間の感覚です。)
ロルフィングのセッションを提供していると、共感覚をお持ちの方にたくさん出会います。あるいはシリーズを通じて共感覚が発露してくる(無意識にあった共感覚的な知覚に気づいていく。)時があります。実に様々な共感覚があります。
具体的にどんなものかというと、例えば、文字や数に色が見えるとか、人をみると色つきで見えるとか、誰かの触感覚を自分触れてる感覚と感じるとか、ある色を見ると味覚となって甘かったり辛かったりする知覚が生じたり、数字を見ると手触り的な触覚につながったり、音を聴くと色を感じるとか、実に様々です。ノイズなのか、小さい声なのか、意識(自分)は葛藤します。
多分そういう感覚は皆あったけど、成長の過程で五感に統合されてしまうだけなのかも知れません。僕にもある気がします。感性は、個性に発達さててもいいし、脳や神経の障害になっていた場合、気づきにより統合されていく場合もあります。このあたりの自分の個性をどう活用していくか、人生の醍醐味、神性、人間の深い部分に触れていくことになる経験ですね。また現場に違和感を感じている方場合、次の展開への自然な突破口となる可能性があります。
標準化された知覚、感性。その裏にある新しいあなただけの感覚。自分にまつわるサスペンスドラマのようと表現した方もいましたね。もちろん共感覚を引き出すワークではありません。体をニュートラルに、統合していくうちに、今まで声を出さなかった自分の下絵に繋がる感性が発露していくる場合もあるという感じです。そうした経験が元になって、自分らしくなっていくことを実感していくということになります。