足の目を開いて、足をグラウンディングさせるセッション。
前回のセッションを受けて変わったこと。
体重が1キロ減った。左足の裏の感覚がきちんとある。歩くの楽しい。
足の目を開くセッション。触れられている間、腰や頭の後ろがすごく伸ばされてビリビリした。終了後、まず足が1本のドラムスティックになったように軽くなった。
続いて左。左は手術跡があるのを見つけ、「触れられて痛かったり嫌なかんじがあったら言ってください」との気遣いの言葉。そして足首を触れるとどんどん伸びていく足。不思議だ。
そのとき、「この傷は伝えられなかった思いがあるね」と、ボソッと先生が言葉を発する。
少し涙が出た。体って記憶しているんだ。痛かったこととか、嫌だったこととか。ちょっと体を尊敬した。もっといたわって考えてあげないといけないんだなと思った。体の声を聞くって本当だったんだ。
左右終わって歩くととても体が軽く感じられた。重心も上がった感じ。写真を撮ると自信に満ちているように見えた。足感覚から脚感覚?へシフトって先生は言ってた。
最後に仙骨に手を当てて胎内呼吸みたい?にしてもらうと、潮の満ち引きみたいですごく心が落ち着いた。
※ロルファー追記
足の目:ロルフィング用語。足裏にある身体のコアに繋がるライン。足の目が地面に対して開いていると、足裏のアーチを生かした歩き方が出来る。ニュートラルでまっすぐで歩きやすい脚に。
骨盤底を機能させる。骨盤帯を抜けていくラインを確保していくセッション。
今日たくさん筋肉の名前を聞いたけど、内転筋以外は知らない名前だった。筋肉というのはいっぱいあるんだなと思ったので、幾つあるのかと聞いたところ、身体には600以上あるそうだ。
今日のセッションは、ビミョーなところの筋肉を解放。動けず、じっと大人しく。
このセッションは、ここまでのセッションに比べると私にとってはあまりよく分からない印象のセッション。自分の中では骨盤底の感覚が自覚出来てない。無意識?既に機能しているってこと?
同じ人でも、部位、上半身下半身でも、ねじれ、や、つまり具合が違うそうだ。個性?
翌日、太もも(内転筋)が筋肉痛になった。使ってなかった筋肉を使うようになったから?
※ロルファー注釈
自分のことは、全部知っていると思っている人は多いですが、あなたの本質は、あなたよりも他人の方の方がわかっていることもあります。自分という意識は、自分自身を全てわかっているわけでもありません。逆に反対のようなことを感じていることさえあります。こうして言葉にしてみると不思議な感じ方がしますが、身体で感じてみると分かります。
5回目のセッション。
「今日は目覚まし時計を鳴らします。大腰筋に、おはよう!と声をかけます。」って、楽しそうな先生。
大腰筋というお腹の深いところを通る筋肉で、無意識で動いていて普段は感じないらしい。
何をしているのかわからない刺激が入る。左のお腹の手術痕あたりを触れられると内臓がうごめく。内臓が動いている、何か話したがっている、そんな風に感じた。
終わったあとも違和感あった。
次の日お腹あたりが筋肉痛になり、
ものすごくだるくなった。
静かに過ごす。
私の中で何かが変わっていく気がする。
違和感だけど嫌な感じではない。
先生にメールを書く。
だるいこと伝えた。
先生は、事なげにいう。
「いい変化ですね、
第6テーマで解決していきましょう」と。
そうなのかと思えるから不思議。
これは私自身の体。
変わることへの期待がだるさより大きい。
※ロルファー注釈
セッションによりますが、時に、違和感や不快になることがあります。それは身体的、心理的、感情的、時に皮膚に、好転反応として出る場合あります。薬に慣れた人は、効果がすぐに出ないと心配しますが、これはホリスティックなセッションです。波のように少しづつ変化が続いていきます。シリーズを進めていく中で、気がつくと、気にしていた症状や違和感は消えている。そんな方が多いです。
セッション6。
仕事のあと、ロルフィングに行く。
今日は背中側へのアプローチ。
お尻の後ろのあたり(仙骨・尾骨?)
を伸ばしてもらっているとき寝そうになる。
その様子を見たからか、先生は話し始めた。
興味深い話だった。
ロルフィングには中心となる5つの考え方があるそうだ。
1。Holism
2。Support
3。Adaptability
4。Palintonisity
5。Closure
特に気になったのは、5のクロージング。
ものごとにはちゃんと終わりがある。終わらせることが大切。
ゴールを持たせるということ。なるほどな。
体は、ひとつひとつが独立しているけど、
邪魔をしないで協調していけるようにか。。。
人間関係と一緒なんだな〜。
何気なく始めたロルフィングだけど、私の仕事と考え方が一緒だ。
通常は、言葉によってそれをするわけだけど、体から変わるのは、なんか新鮮。
「人生が変わる」という点では共通している。
立ち上がると背中側に新しい体が出来たよう感じる。
追記 お風呂に入っているときにシャワーのときに思い出したこと。
今日、左足は地面を感じないでひざのあたりを感じる。つまっている。と伝えると、
こともなげに先生は、神経の繋ぎ直し(?)をしてくれた。
5秒くらい触れただけ。立ってみるとちゃんと左足の裏を感じる。なんなんだ、この人。
※ロルファー注釈
終わりがあるから始まりがある。そうして新しい自分が始まるのです。ロルフィングは身体教育プログラム。小学校と同じように卒業していきます。そしてまた戻ってきた時には、中学校のカリキュラム、高校のカリキュラム、大学のカリキュラムも用意はしてあります。でもとりあえず10シリーズを全ての人に受けて欲しいです。自己活性化への第一歩です。
スペシャルセッション
先日のお腹の違和感を聞いて、ちょっとインスピレーションがありました。スペシャルセッションを追加でやってみませんか?と言われる。先生の意味深な表情を見ていたら、なんか面白そうなので同意した。
先生の直感の通り、このセッションではものすごい変化を体験した。意識があるかないかの微妙な意識の中、夢のような、映像を見た。
子供の頃。
そう、子供の頃の見た川の映像が見える。正確には、思い出した。
草、芝生の感覚。足の裏にあたる。
風、水に反射する光。
落ち葉がかさかさするテクスチャー。肌理。
体が感じている記憶。鮮やかに。
子供の時の記憶。
いっきに思い出した。
SHENANDOHの歌も。川の歌。同じ。
水の記憶。光の記憶。私の中に眠っていたさびついた引き出しが開いて、眠っていたものが出てきた。。。
私は泣いてた。涙が止まらない。
一人感動して話続ける私の話を
先生は何も言わずに、
根気よく聞いてくれた。
先生も川のそばで育ったそうだ。
人間も川と同じようなものだと、先生は言う。人間は有機体だから流れていないと駄目だという。
翌日はものすごく眠くて眠くて大変だった。
とにかくあの映像が、感覚がすごくて、
youtubeやネットで、育った街、川の映像を探し回る。
ロルフィングってすごい。
※ロルファー注釈
時に感情がブロックして、身体症状を起こしていることがあります。病院でいくらみても異常なし。でも何かが変だ。違和感がある。そんな時には、身体と感情とイメージとかでブロックされていることが多いです。ブロックの先には青空が広がっています。彼女の場合の違和感は、この子供の頃の記憶と共にディスチャージを始めました。子供の頃の風景と感情、家族との関係性。無くしてしまったその感覚を取り戻したいのだな、そんな風に思いました。
この日は、彼女の歌う「SHENANDOH」という素敵な歌を聞かせてもらいました。
留めていた魂、流れに乗って動き出した心がしまってあった場所にたどり着いた。
さて川の向こうに、人生の青空が見えてきたかな。ノスタルジーの時間が冷めやまぬうちに、次のフェーズに入ろうと思いました。
セッション7
今回は、顔、鼻、口の中など珍しい場所。
体全体を開くとはまさに全部なんだって気がした。
普段自分でも触ったことのない部分に
、触れられている気がした。
最後に第三の目あたりに先生がふわっと触れた。
眼球の奥の方で数回痙攣のような振動を感じた。
呼吸を整えながらの瞑想のような時間のあとセッションが終わった。
立ち上がると、目に映る世界がキラキラ輝いていた。
先生の目も、壁にあった化粧品も花も全部が光ってた。
びっくりして立ち上がって窓の外を覗くと、街がクリスマスツリーのようにキラキラ光ってた。
私は手を広げてキラキラの中で踊った。
しばし部屋の中を私は踊っていた。
先生は何も言わずその様子を見ていた。
観察している感じではなく目撃しているように。
キラキラのまま帰りますか?
それとも現実に戻りますか?と先生が言った。
今日はこのまま帰ることにした。
帰り道、キラキラした街を歩きながら荒川修作の言葉を思い出していた。
知覚の降り立つ場。
シリーズが終わるまでの間に、荒川の話をしてみよう。
ロルフィング、本当に面白い。
まさかこんな感覚になるなんて思わなかった。
やってよかった。私に合っていた。
※ロルファー注釈
画家であり、共感覚をお持ちのクライアント。しばらく創作から離れていると聞いていたので、何かリソースとなる体験を考えていました。今回のセッションでは、目と鼻と口の関係性に着目しました。
後日談ですが、今回のロルフィングを機に、また描き始めたそうです。良かったです。
セッション9
上半身の統合。
ボディリーディングで歩いているときに、先生が聞いた。
肩はどこにありますか?
両肩を触って示すと、
今日は肩を無くしますね。と言う。本当かい?
ベッドから下に手をだらーんと下げて、腕の筋肉を触っていく。何してんだろ、くらいの触れ方、痛くもかゆくもない。
立ち上がったら、不思議、本当に肩がなくなっていた!
肩が腕という機能的な流れの中に入ったから、肩が自己主張する必要が無くなっただけだって。
なんなの!おもしろーい。 肩こりもなくなるの?
「プッシュとリーチ」というトレーニングを行う。
先生と手を合わせて向かい合い、動きの前のうごき?と実際のうごきをシンクロさせる。
太極拳のようなうごき。時間がゆっくり。
※ロルファー注釈
肩甲体の機能的回復を目指し、コーディネーションと、プレムーブメントからムーブメントへというボディワークを中心に行いました。動くということの身体的理解をテーマに、主体性、受容性の双方向性をテーマとしました。ここまでのセッションで解放してきたものを編み込んでいくように、繋いていく。目で見えないもの、構造でないものを、動きで感じて自分の空間に閉じていく作業です。
セッション10
最後のセッション。
オーソドックスに確認しながら体を動かすワークを色々とやってもらう。
前半は座って背骨を丸めていくワーク。
どうしても胸のあたりで飛んでしまって、(つながりが)首や頭が先に上がってしまう。
ベッドに寝て、繋がりを感じながら、胸のつまっているところを、混線しているところを、ゆるめているうちに、なんかイメージなのかビジョンを見えてきた。
小さい岩の中にいる竜?、
真っ黒い小さい竜みたいなが、胸からうきあがり、体から外に出ていった。。。
顔も見えた。
どういうこと??!!
もう一度座って背骨を丸めるワークをすると今度はちゃんとできた。
胸に何がつまっていたんだ、いったい。そんなことがあるんだ。
最終回ということで、終わったあと、お茶を飲みながらいろいろお話する。
荒川修作の話、そして黒い竜の話もした。
そんなこともあるのですね、
先生は特に驚く様子もなく、聞いていた。
10シリーズが終わった。
清々しい気持ちでいっぱい。
ドラマチックでセンセーショナルな時間だった。
そっか、今回のシリーズは、終わってしまうんだな。
終わること意識してなかった。楽しかったな。
魔法のような不思議なセッション楽しかったな。
またいつか、受けたい。
※ロルファー注釈
多感なクライアントならば、身体から学べること、気づけることは沢山あります。身体は無意識に繋がります。日本語はハイコンテクスト言語なので日本人の心象世界は、アボリジニのいうドリームタイムみたいな時間の止まった世界、空間が無限に広がる世界に繋がっている場合もあります。ドリームランドでの統合は、やがて現実世界に映し出され統合を生む場合が多いです。アーティストである彼女にとって、その創造力の世界は、現実世界を凌駕します。世界とはその人ごとの心の世界とも言えます。竜は、それまで暫く彼女を守り支えてきた心象世界のアトラクターの一つでしょう。姿は僕にも見えました。出ていった胸には三角形の穴が空いていました。その穴にHANDS ONし、その穴を塞ぎました。
お茶を飲みながら、竜が出ていった部分には穴が空いていて三角形だったこと、心の傷は三角形である事が多いこと、そしてその穴は僕が薄いベールで塞いだこと、しばらくするとその部分はかさぶたになりやがて自分のものになるけど、暫くは胸、ハートを大事にして過ごした方がいいこと、を伝えました。最後に「パフ・魔法の竜」の歌を二人で歌い、全11回のこのシリーズを閉じることにしました。
心で起こった統合は信念体系と重なり、やがて現実世界を変えていくことになると言われています。彼女はこれから子供の頃に感じた家族と過ごした心象世界を取り戻していくのでしょうか。何年かして、その後の展開を聞けることを楽しみに待っています。さてセッションでは自分が思う以上に多くの変化が起こっています。受けとめる時間も必要です。今日はクロージャー。祝福を持って彼女を見送りたいと思います。またいつの日か出会う日まで。
3回目のセッション。まずウェストをひねって腕を伸ばして伸びにくい方向を確認。(私の場合は右だった。)
まず右側から肋骨の脇の筋膜を伸ばしていく。胸の下、脇の下、けっこう下がっているものを、あげていく感じでぐいぐい押していくのに痛くない不思議な触れ方。安心感。密接感。あるべきものをあるべき場所へ。
ポジションについて。
立ち位置にしても、グラウンディングにしても、自分がどこにいるのかという無意識と出会う必要がある。
からだという全体の中での自分の位置はまず、自分がどこにいるのか分からなければ(体感していかないと)定まらない。全体を感じている無意識の感覚。
重力について。
人間の体は重力に抗うシステムだと知って、荒川修作のやりたいことが少しわかったような気がした。セッションが終わったあとは、内蔵が軽くなった感じ。自分の体との一体感がある。
胸のあたりが軽くなった。視界が広がった。部屋が広く感じられる。部屋の奥行きが感じられる。
姿勢の写真を撮ると自然に肩が下がっている。背中がまっすぐになってる。一目瞭然。びっくり。自然にまっすぐな姿勢になっているのが自分でもわかった。
※ロルファー注釈
空間への広がりをとても感じていました。重力が加わり、反力が作る自然にまっすぐに立っていることにすごく感動していました。自由と自然の違いの話をしました。頭では曖昧でしたが、身体にはそれがわかっているようでした。
セッション8 下半身の統合。
ここまでとうって変わって、立ち姿勢でたくさんのエクササイズをやってみる。
不思議なことに、先生にリードされて動くと、やってみるたびに歩き方、歩いたかんじがどんどん変わってくる。
屈伸のやり方ひとつでグラウンディングや動きが変わってくる。
自分だけでは出来ないのは何でだろう?
脚が1本のドラムスティックになったり、四角い箱に入っているように感じたり、胸の下あたりがしっかり支えているかんじとか。
左の股関節の奥がつまっていて変で、最後に押してもらったらずいぶん違った。
身体全体的に足の裏から肩まで通るようになったと思う。
自分の足、自分のからだって感じがしてきた。
今日のセッションの最後に不思議な話を聞いた。
ロルフィングの、からだのセッションだけど、ロルフィングの裏テーマとしては心にも関係しているという。
1〜3が自分の立ち位置を知る。
4〜7が自分を知る。
8〜10が自分のこれから行くべきところ、歩き出すことを知る。
わー!私これからどうなっちゃうんだろう。わくわく!
※ロルファー注釈
手順を伝えるとどんどんこなしていく。知覚や内部感覚も優れていて変化を感じ取る力がかなり高いと思いました。
この日は背骨のS字カーブが綺麗になることをやっていたのですが、彼女の頭の中では別のディテールに意識が行っていたようです。興味がそちらにあるのでしょうね。シリーズを後半を迎え、クロージャーへ向け、舵を切り始めたセッションです。
昔のクライアントからメールが届きました。
「10シリーズ中に書いていたメモが出てきたので、もし参考になれば使ってください」とのこと。公開しても構わない、という話でした。
読んでみると、セッションの様子や僕が話した話もメモがとってあり、セッションの様子がよく分かる感じでしたので、有り難く使わせて頂きます。有難うございます。
セッション1【呼吸のセッション】
まず椅子に座って、右と左の重心のバランスを整えてもらう。足裏の感覚が同じようになった。歩いた感じも違っていて、左足がどうしてもすり足気味になっていたのが、左右ほぼ同じペースで足を出しているように。重心が変わり、左足がちゃんと支えている感覚に。
呼吸を開くセッションでは、足を触って居るのに腰が動いたり、腕を触っているのに内臓が動いたり、肩の後ろがすっと楽になったり、体中が連動して不思議なすごく感覚。
まず最初寝た感じで右のほうが重い、左のほうが軽くて存在感ないかんじだったのが、筋膜を伸ばしたあとは、左右同じ重さに感じるようになっていた。不思議だ。
今日先生と話していて思ったこと。自分は真面目で繊細なんだと気付いた。
立った時に、視界がキリンのように高くなったのにもビックリ。高いところにあるものがやたらと視界に入ってきたり、後頭部と顔、腕の前と後ろ、お腹と背中など自分の体が立体になったように感じられた。
最後に写真を撮ったら、施術前と比べて歴然とまっすぐに立っていたので、さらにビックリ。うわーロルフィングって面白いな。
※ロルファー注釈
呼吸のセッションなのに、足の知覚の変化を感じていました。何かグラウンディング系にブロックがあるような気がしました。手続きをちゃんと一緒に踏んで、足の構造体を感じる手順で立ち上がることは出来るけど、一人だと自分のやり方になってしまう。セッション後の歩きも全く違うものになった。これをどういう風に自分の足、歩きにしていくか、感じてもらいながら知覚の扉を開いていきました。